Debianのインストールと初期設定(日本語入力、他)

Debianのインストールと初期設定(日本語入力、他)

今回はDebianの初期設定についてメモします。 

 Debianは非常に安定したディストリビューションですが

少し設定に工夫が必要なので健忘録として初期設定を記述します。

インストール

Debianは100%フリーなディストリビューションなので

公式サイトのisoにはファームウェアなどが同梱されていません

そこで非公式のnonfreeなisoからインストールします。

Index of /cdimage/unofficial/non-free/cd-including-firmware

上記サイトのlive+nonfreeから好きなデスクトップ環境用のisoを選択しましょう

f:id:mikunimaru:20171031092627j:plain

 

インストールするデスクトップ環境を選択出来ます。オススメはcinnamonです。

f:id:mikunimaru:20171031094026j:plain

何故cinnamonがオススメなのか?

私の場合ですが、私有ノートPCにcinnamon以外のデスクトップ環境でインストールをすると

トラックパッドのタップによるクリックが効きませんでした。

ノートPCをお使いの方は

最初にcinnamonでインストールしてからデスクトップ環境を変更する事をオススメします。

インストール時の注意点

Debianはインストール時にrootパスワードを設定すると

初期ユーザーがsudoコマンドを扱えません。

Ubuntuなどでsudoを使う事に慣れている方は

rootパスワードを空にしてインストールする事

初期ユーザーが初めからsudoを扱えるようになります。

f:id:mikunimaru:20171101124054j:plain

「su -」が好きか「sudo」が好きかでどちらにするか決めましょう。

参考記事

気づいたらガジェ獣: sudoを使わない理由

 

また、ミラーサーバを選択する際には

日本のサーバーではなく、台湾の「ftp.tw.debian.org」にする事をオススメします。

国内のミラーよりも断然早いです。10MB/sとか平気で出してくれます。

まず更新

手順1 パッケージマネージャを開く

インストールが完了したら

Synapticパッケージマネージャーを開きます。 

f:id:mikunimaru:20171031095625j:plain

 手順2 Debian sidにする(したい人のみ)

Debian sidにしたい人はここでsidにします。

sid化の意味が分からない方はこの手順はスキップして次の手順に進んで下さい。 

f:id:mikunimaru:20171031100341j:plain

手順3 最初のアップグレード

 再読込、すべてアップグレード、適用、Applyと順にクリックして更新します。

f:id:mikunimaru:20171031101632j:plain

 apt-get dist-upgradeでいいんじゃね? 

ダメです!! 

apt-get upguradeは変な衝突が発生した時に

その場で更新を中断するというデンジャラスな仕様です。

インストールはともかく

アップグレード/アップデートに関しては

Synapticの利用を強く推奨します。

日本語入力環境を整える

手順1 mozcインストール

Synapticパッケージマネージャーを開いて

「mozc」で検索をしてfcitx-mozcをインストールします

f:id:mikunimaru:20171031110438j:plain

手順2 入力メゾットの変更

入力メソッドを開く

f:id:mikunimaru:20171031110851j:plain

OK→Yes→fcitxを選択→OK

といった具合に設定。

 

あとは再起動をすれば設定が反映され

日本語入力が可能になります。

外部のリポジトリを拝借

そのままですとリポジトリが貧弱ですので

端末から一部のリポジトリを追加します。

最初にadd-apt-repositoryが使えるようにしておく

sudo apt install software-properties-common wget curl

Oracle Java

sudo su -

echo "deb http://ppa.launchpad.net/linuxuprising/java/ubuntu bionic main" | tee /etc/apt/sources.list.d/linuxuprising-java.list apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 73C3DB2A

apt update
apt install oracle-java10-installer

Visual Studio Code

リポジトリに登録

curl https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > microsoft.gpg
sudo install -o root -g root -m 644 microsoft.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/
sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packages.microsoft.com/repos/vscode stable main" > /etc/apt/sources.list.d/vscode.list'

インストール(最後code-insidersにすると開発版がインストールされる)

sudo apt install apt-transport-https
sudo apt update
sudo apt install code

VScode上でのファイルの削除が上手く行かない場合には

sudo apt install gvfs-bin

Docker

普通に「apt install docker」をすると古いDockerが入るので注意

sudo apt install apt-transport-https ca-certificates curl gnupg2 software-properties-common

curl -fsSL https://download.docker.com/linux/debian/gpg | sudo apt-key add -

sudo add-apt-repository "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/debian stretch stable"

sudo apt update sudo apt install docker-ce

参考サイト:Debian stretch に Docker を入れてみた

cryptsetup

sudo add-apt-repository 'deb http://ppa.launchpad.net/unit193/encryption/ubuntu bionic main'

sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 3BFB8E06536B8753AC58A4A303647209B58A653A

Vivaldi

sudo add-apt-repository 'deb http://repo.vivaldi.com/archive/deb/ stable main'
wget -qO- http://repo.vivaldi.com/archive/linux_signing_key.pub | sudo apt-key add -
sudo apt update
sudo apt install vivaldi-snapshot

Opera

sudo add-apt-repository 'deb http://deb.opera.com/opera-stable/ stable non-free'

wget -O - https://deb.opera.com/archive.key | sudo apt-key add -

Firefox daily build (Firefox-trunk)

sudo add-apt-repository 'deb http://ppa.launchpad.net/ubuntu-mozilla-daily/ppa/ubuntu bionic main'

sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys B34505EA326FEAEA07E3618DEF4186FE247510BE

Liquorixカーネル

カーネルをデスクトップ用途にカスタマイズされたものに切り替えることで
環境によってはDebianを高速化をすることが可能です。

LiquorixはArch Linuxでお馴染みのzenカーネルをベースにDebian向けに調整を加えたカーネルです。
本家のzenカーネルパッチの開発メンバーの方も開発に参加しています。

もちろん不具合などが発生する可能性もあるので十分注意して利用してください。

sudo apt-get update && sudo apt-get install apt-transport-https && echo -e 'deb http://liquorix.net/debian sid main\ndeb-src http://liquorix.net/debian sid main\n\n# Mirrors:\n#\n# Unit193 - France\n# deb http://mirror.unit193.net/liquorix sid main\n# deb-src http://mirror.unit193.net/liquorix sid main' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/liquorix.list && curl https://liquorix.net/linux-liquorix.pub | sudo apt-key add - && sudo apt-get update

上記の1行でリポジトリを登録。
下記のコマンドでインストール。

sudo apt install linux-image-liquorix-amd64

 その他のソフトをダウンロード

ブルーライトカットするソフト

sudo apt install redshift redshift-gtk

動画再生用のコーデック

sudo apt install libavcodec-extra

Viewnior(画像閲覧ソフト)

sudo apt install viewnior

axel (wgetの高速版)

sudo apt install axel

急いでダウンロードしたい時はwgetやcurlじゃなくてaxelを使おう – Qiita

 

独自カスタムをする時に便利なコマンド

デスクトップ環境MATEをインストール

sudo apt install mate-desktop-environment caja-open-terminal

caja-open-terminalは「端末の中で開く」という項目をcajaに追加するもの

wine、winetricksをインストール 

sudo apt install wine winetricks

wineの文字化け対策にフォントをインストール

winetricks allfonts

wine用のgeckoをインストール

https://wiki.winehq.org/Gecko#Installing

wine_gecko-○.○○-x86_64.msi

wine_gecko-○.○○-x86.msi

上記の2つのファイルをダウンロードし

/usr/share/wine/geckoに配置。

起動時の時計の時刻が9時間ずれる場合の対処法

WindowsマシンにDebianをインストールした場合

Biosの時刻をDebian側がローカル時間と認識をしてしまい

時計の時刻が9時間ズレるときがあるので
その場合にはDebian側にBiosの時刻がUTCなのかJTCなのかを教えることで対処します。

sudo hwclock -v

上記を実行

hwclock from util-linux 2.32.1
System Time: 1540734783.500449
Trying to open: /dev/rtc0
Using the rtc interface to the clock.
Last drift adjustment done at 1538985589 seconds after 1969
Last calibration done at 1538985589 seconds after 1969
Hardware clock is on local time
Assuming hardware clock is kept in local time.
Waiting for clock tick...
...got clock tick
Time read from Hardware Clock: 2018/10/28 13:53:05
Hw clock time : 2018/10/28 13:53:05 = 1540702385 seconds since 1969
Time since last adjustment is 1716796 seconds
Calculated Hardware Clock drift is 0.000000 seconds
2018-10-28 13:53:04.149214+09:00

時刻にずれがある場合、上記のような文字列が表示されるはずです。

このkept in local timeをUTCに修正します。

sudo hwclock -v --systohc --utc

戻したい場合にはlocaltimeと指定してください。

sudo hwclock -v --systohc --localtime

推奨パッケージもインストールするようにaptの設定を変更する方法

apt installは初期状態では推奨パッケージまではインストールしてくれません。(synapticはしてくれる)

そこで推奨パッケージも同時にインストールしてくれるように
aptの設定を変更する方法を記載しておきます。

sudo pluma /etc/apt/apt.conf.d/00recommends

上記のコマンドで開いた設定ファイルに

APT::Install-Recommends "true";

上の行を追加。
これでapt installの際に推奨パッケージも同時にインストールするようになりました。
必要なくなった場合は同じ手順で

APT::Install-Recommends "false";

とすれば元に戻せます。

Debianの日本語フォントがドット絵のようになっている場合の変更方法

インストール方法によっては
日本語のフォントがドット絵のようなフォントになっていることがあります。
とりあえずまともな日本語フォントにする方法を記載。

sudo apt install fonts-ipafont fonts-ipaexfont

まずはフォントをインストール。

/etc/fonts/local.confに以下を記載。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
   <match target="pattern">
        <test name="lang" compare="contains">
            <string>ja</string>
        </test>
        <test qual="any" name="family">
            <string>sans-serif</string>
        </test>
        <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
            <string>IPA Pゴシック</string>
        </edit>
    </match>
    <match target="pattern">
        <test name="lang" compare="contains">
            <string>ja</string>
        </test>
         <test qual="any" name="family">
            <string>serif</string>
        </test>
        <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
            <string>IPA P明朝</string>
        </edit>
    </match>
    <match target="pattern">
        <test name="lang" compare="contains">
            <string>ja</string>
        </test>
         <test qual="any" name="family">
            <string>monospace</string>
        </test>
        <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
            <string>IPAゴシック</string>
        </edit>
    </match>
</fontconfig>

 

 

ここまでくれば大体の初期設定は完了です。

お疲れ様でした。